こんにちは。にちにち寫眞(にちにちしゃしん)フォトグラファーの山本ミニ子です。
私は写真作家ではないので、「私にしか撮れない写真」というのにはあまり興味がないのですが、時々「これは他の誰でもない、私が撮るべき写真だ!」と思える依頼が舞い込んで来ることがあります。(先日の夫婦写真もそうですが。)
そんな幸せな仕事は、往往にして「その人たちでなければ成り立たない写真」になってくれます。
今回はそんな撮影の一つをご紹介します。
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今回の主役は、私の小学校の同級生同士の二人。
結婚し、赤ちゃんもできたということで、私に記念の撮影を任せたいと言ってくれました。
「小学校で撮るのはどう?」という提案に、二人とも大賛成。学校に許可をもらって夏休み直前の放課後にお邪魔してきました。
卒業して二十数年、校舎のあまりの変わらなさに大興奮の二人。
この辺の大はしゃぎ、私も一緒になってやってると仕事にならないので数週間前に一人で下見をさせてもらった際に存分に済ませました。笑
アテンドしてくださった校長先生、教頭先生、その節はお騒がせいたしました。
ただ、残念なことに思い出の6年6組の教室は、コンピュータ室に変わっていました。
少子化でクラス数が半分になってしまい、かなりの普通教室が特別教室に変わっているとのこと。
これも時代の流れですね…
でもせっかくなので、そのコンピュータ室にも入らせてもらい、記念撮影。
題して「教室はこうなり、僕たちはこうなった」。
どちらも、6年生だったあの頃には想像もつかなかった未来です。
その後、5年生の時に使っていたフロアへ移動し、普通教室で、当時の思い出に浸ってもらいました。
当時のままの配膳台で給食当番の再現をしてみたり。
二人が手をつないでいるところ、初めて見ました。(というか、私がつながせました、ごめんなさい。)
二人の結婚の知らせを聞いた時の気持ちは、「びっくり!でもなんか、すごく嬉しい!」だったのですが、二人にきいてみると「嬉しいって言ってくれた人が他にもいっぱいいた」とのことでした。
5,6年生の時のクラス、本当にいいクラスで、大好きだったんですよね。
その中から夫婦が誕生したってことが、ただただ嬉しいです。
走って叱られた懐かしの渡り廊下、当時はなかった「ゆっくり歩いてね」の標識は、二人の未来へのエールのような気がしてきます。
後編へ続く…