こんにちは。にちにち寫眞(にちにちしゃしん)フォトグラファーの山本ミニ子です。
前編に引き続き、小学校の同級生夫婦を母校で撮影した時のお話です。
(前編はこちら)
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卒業時から時が止まったかのような体育館へ。
窓から差し込む夕方の光が本当に美しくて。
バスケットボールより大きいお腹。比べてみました。
最後は校庭へ。昇降口も昔のままでした。
今度は自然に手を繋いでくれましたよ!笑
名物だった「原始人クラブ」の思い出話で大笑いしております。
すでに名前の決まっている赤ちゃんに話しかける二人。
タイトルにあげた「その人(たち)でなければ成り立たない写真」というのは、実は最近見かけたカメラマンの方の言葉なのですが、
自分がこれまでぼんやり考えていたことをピッタリと言語化してくれたように感じ、深く深く共感して、思わず紙に書いてカメラバッグに貼りました。
これなんだよな、私が目指しているのは。と。
家族を撮っていても、俳優さんを撮っていても、変わらない。
とっても難しいんだけれど、私はそこを目指したい。
思い描いた「絵になるイメージ」に近づけようと同じような背景で同じようなポーズをお願いし同じような声かけをして撮る写真に疑問を感じ悩んだことがありました。
もちろんその安定した「綺麗な写真」に行き着くのだって知識や経験は不可欠で、簡単に習得できるわけではない大切な技術なんだけれど、そうして商品や広告を撮るようにして作った写真に果たして思い出が写るのだろうか?と。
せっかく唯一無二のニンゲンを相手に写真を撮っているのだから、その人(たち)にとって意味のある場所で、その人(たち)にとって意味のある時だからこそ撮れる写真を残したいと思うのです。
だから私はスタジオよりロケ撮影が好きなんです。
今回本当に有り難いことに、アテンドして下さった先生の計らいで、放課後児童たちが一人もいなくなった後、私たちの撮影のためだけにあちこちの鍵を開けて下さり、冷房を入れて下さり(我々の時代はなかった!)、懐かしい場所をくまなく見て回ることができました。
そこで生まれる思い出話が自然に二人の笑顔を引き出し、オリジナルな結婚・マタニティー写真にしてくれたのではないかな、と思います。
ゆり、ケンちゃん、本当にありがとう!いつまでもお幸せに!