『絆創膏が似合う男 息子の七五三予行演習を撮りました@八王子市』
撮影の前日に顔を怪我してしまったら…
お迎えに行くと左頬に絆創膏姿で現れた息子。
アスレチックにぶつけたという。
これぐらいの怪我はしょっちゅうなので、
心配よりも先に「ちょっと…よりによって顔!!明日お写真撮るんだけど…!」という言葉がつい出てしまい、反省。
本人は全く気にしていない。
翌朝、「絆創膏取ってみる?」と聞くと、「剥がす時痛いから取らない。絶対取らない。」と跳ね除けられる。
やんちゃなくせに、痛いのと怖いのにはめっぽう弱い息子。
こりゃ無理だな。
諦めてまじまじと見てみると、なんだかそのままでもとってもいい雰囲気に思えてくる。
まあ、らしくていいか。
「今日は早くお迎えに行ってお着物でお写真撮るよ。」
「どうして??」
歓迎も拒否もしない態度で聞きたいことだけ一通り質問すると、妹とおもちゃの取り合いを始める、いつも通りの朝。
お写真には興味がなくても、妹を置いて自分一人の早いお迎えは嬉しいらしく、
いつもより2時間半早く迎えに行くとウキウキで飛び出してきた。可愛い奴め。
着物のお直しと着付けは下の子慣らし保育中のママ友宅へ。
1年前に買って大き過ぎて着せるのを諦めていた着物が、いつもの間にかジャストサイズに。
散髪が間に合わなくて伸び放題の髪にムースをつけてもらったら、
よく見る子どもスタジオのチラシのモデルみたいになって笑ってしまった。
これまで何十人という五歳男児の七五三を撮ってきたけれども、
我が子を撮る、しかも二人きりで撮るというのは全く別の難しさがある。
案の定集中力は全く持たないし、
着崩れるを通り越して完全に脱いでしまっているし、
お互い甘えが出て撮れるまで粘ろうという気が起きない。
けれど、私が撮る息子の写真はこれでいいのだと思う。
本番は信頼できるプロにお願いしているしね。
そして、絆創膏は、無理に剥がさなくて大正解だった。
写らない角度で撮るとか、小道具で隠して撮るとか、いくらでも写さない方法はあるのだけれど、
結局いいと思えるショットのほとんどが絆創膏のバッチリ写る左側からだったのは、そういうことだ。
五歳の息子には、絆創膏姿が、最高に似合っていた。