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2020-05-17

ありのままの日常がいちばん愛おしい @東京都大田区

こんにちは。にちにち寫眞(にちにちしゃしん)フォトグラファーの山本ミニ子です。

前回ブログでの宣言通り、本日から数回にわたって、過去にお撮りしたお客様の撮影の中から、

「日常写真」をピックアップしてご紹介していきます。

まずは、昨年の3月の撮影から1件、ご覧ください。

 

育休、復職、入園、転園… それぞれの転機に。

桜が咲き始めた3月のある日のお昼過ぎ。

ご自宅にお邪魔すると、ぐっすりお昼寝中の1歳さんの姿が。

今回のご依頼は、東京都大田区にお住いの育休中のママ。

4月から下のお子さんの保育園入園が決まり、同時に3歳のお姉ちゃんも転園することになったので、

新生活が始まる前に今の暮らしを写真に残しておきたいということでした。

お、お目覚めです。 この、最初はきっとまっすぐに寝かされてたであろうお昼寝布団から完全にはみ出しちゃってるのが可愛いですよね。

見つかっちゃった。警戒?

そして、状況確認。からの、

カメラ目線!本日はよろしくね!

お姉ちゃんは保育園。この時間はいつも、ママと二人きりなのです。

ブランケットを持ったままあっちこっち徘徊するので

お米で誘導!

ママはこれからご飯を作るようです。

あたちは御本を読んでてね。

ママさんからの事前にお聞きしていた1歳さんのチャームポイントは「1歳になっても薄い毛と凛々しい眉毛」とのこと。

ほんとだ。とっても可愛い。

お決まりのオムツ替えシーン。からの、

鼻水吸引シーン! これ、うちも欲しかったヤツ!!

一人遊びもお上手です。いないない…

ばあ。

腰に手を当てるこのポーズ、結構みんなやるんですよね。私、大好物です。

ママのお料理の様子が気になるの。

あっちこっちいたずら。

ついにつまみ出されます。

しばらく大人しく遊んでいましたが…

やっぱり気になっちゃう。お得意のポーズで、どれどれ、偵察偵察。

このね、ブロッコリーが転がってるのがたまらないですよね。

大人だけで暮らしてたら普通、ブロッコリー転がってませんもの。

これぞ、1歳児のいる暮らし。

はい、お待たせしました、できました。こちらへどうぞー。

 

 

食後は、おっぱいタイムです。

 

 

授乳スタイルは本当に人それぞれで、同じ母子でも月齢によって、飲み方や姿勢に癖があるんですよね。

この時は、飲みながらママのお手手を触るのがお気に入りだったようです。

他にも、こういう大人にはよく分からない不思議ポーズだったり、

子ども萌えポイントのうなじに注目したりしてるうちに、

そろそろお姉ちゃんのお迎えの時間です。

 

到着しました。

お姉ちゃんもこの園とはもうすぐお別れ。

帰り道に公園に寄ることにしました。

お姉ちゃんはお砂あそびに夢中。

公園の水道、かからないように洗うの難しいのよね。とっても上手です。

いいもの見つけました。持って帰ろうね。

帰ってきました。

3歳と1歳のいる暮らし。わちゃわちゃです。そのまま撮ります。

でもやっぱりこういうのも1枚は欲しいと思うので。

頑張って撮りました。

 

ここで、ちょうど3時間経過。

お疲れ様でした…!

 

 

 

「不十分な状態が愛おしい」という気持ち。

この日のプランは、「日常のフォトストーリー」プランの「ひとときの記録」(3時間)コースでした。

こちらのプランにはこの日お撮りしたセレクトカット全てを時系列にならべた「インデックスブック」とデータディスク、スライドショーをおつけしています。

こちらをお届けしました。

 

スライドショーはこちらの撮影をした時点ではまだサービスを始めていなかったのですが、記事公開にあたり、改めて作ってみました。

クリックで始まります。

 

 

納品後、ママさんから素敵な感想をいただきましたので、一部ご紹介させていただきます。

 

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本当にいい写真ばかりで感動しました。

実は、当日は前日のバタバタを引きずり、食事は間に合わせのもので慌ただしく用意、

〇〇(1歳さん)のお昼寝はずれ込み、私の化粧や部屋の片付けすら終わっていない不十分な状態での撮影でした。

撮影直後は、ああすれば…という後悔もしましたが、出来上がった写真を拝見し、不十分な状態がとても愛おしく感じました。

散らかった我が家、無防備に眠る〇〇、なんの変哲もないお迎えの道や照れ屋で自由な●●(3歳さん)。

我が家の日常全てを宝物のように撮っていただき、感謝のことばもありません。

プロの方に申し上げるのも失礼と存じますが…本当に技術が素晴らし過ぎて!

当たり前の日々は当たり前ではなく、かけがえのないものだと改めて気付かせていただける写真ばかりでした。

過ぎていく日々や新生活への不安はありますが、前を向いて進んでいけそうな気がします。

あと、しばらく子どもを怒るのはやめようと思えました(笑)

本当にありがとうございました。

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もう、本当に、フォトグラファー冥利に尽きます。ありがとうございます。

このご感想をいただいて、私は特に、「不十分な状態がとても愛おしく感じました」という部分にとっても共感しました。

 

世の中の家族写真サービスでは、

「理想を叶えてくれるタイプの写真」

「現実を肯定してくれるタイプの写真」が提供されていると考えていて、

どちらかというと一般の方が「プロに写真を撮ってもらう」として思い描くのは前者なのかな、と思います。

おしゃれなハウススタジオや、出張撮影でも素敵なロケーションを提案してくれるところ、とびっきりの笑顔を引き出してくれるところが人気なのは、

自分や家族が広告に出てくるみたいに素敵な雰囲気に写してもらえるのが嬉しいし、楽しいし、人にも自慢できるし、ポジティブな気分にさせてくれるからですよね。

それはそれでとっても素敵なサービスだと思います。

 

一方、にちにち寫眞でオススメしているドキュメンタリースタイルの家族写真は、後者なのですよね。

 

 

私は記録としての家族写真は、いつも通りであればあるほど、情報が多ければ多いほど価値があると思っていて、

気取ったり他人からの評価を気にしたりする必要は全くないと思うのです。

 

子どもは機嫌のいい時も悪い時もそのままの姿が可愛いし、

掃除や片付けが行き届かなかったり、身なりやインテリアにこだわれなかったり、自分のセンスと違うものを使わざるを得なかったりするのは

子育て期間の諸々の事情の現れであって、あとから思い出そうと思っても意外と忘れてしまうことだと思うし、

変なポーズや奔放な行動も期間限定のスペシャルな思い出そのものだと思います。

 

ですので、何も気にせず、(とはいえ少しは準備したいですよね、その場合は普段の2割増しぐらいで抑えていただき、笑)そのままのお姿を見せていただければ嬉しいです。

 

もちろん、撮影にあたって、写して欲しくないものがあれば事前に確認しますし、

撮ったものでも公開NGのものは掲載致しません。

 

「うちは狭いし、古いし、散らかってるし…」という理由でご自宅撮影をためらっている方がいるのならば、全力でこう言いたい。

 

「それが、いいのですよ!」と。

 

(実際、本音を言わせていただくと、新築の広くて明るいマンションより物が多くて築年数の長いお家の方が、味わい深く撮りやすかったりするのですよね。)

 

前回ブログの写真を見ていただければお分かりの通り、我が家も古くて狭い3DKで、散らかり放題散らかっていても、子どもが自分で選んだ変な組み合わせの服を着ていても、

気にせず撮って公開しています。

そういう写真こそ、1年後、5年後、10年後に見た時に価値が高まることを知っているからです。

 

これまでスタジオやロケでしか家族写真を撮ったことがなかったという人は、ぜひ、この自粛期間中にも、ご自身でたくさん写真を撮ってみてください。

そして自粛が明けた暁には、山本ミニ子によるご自宅撮影も試してみてくださいね!

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