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2020-10-01

我が子を撮るのは難しい。娘の七五三撮影、三回目を諦めていない話。(前編)

こんにちは。

にちにち寫眞(にちにちしゃしん)フォトグラファーの山本ミニ子です。

 

出張写真業界では、七五三繁忙期といわれる時期に突入してまいりました。

といっても、にちにち寫眞は日常写真推しなこともあり、七五三撮影一色になるわけではありません。

日常撮影や新生児撮影、にちにち寫眞としての活動以外のメディアや企業向けのお仕事もいつも通りさせていただいているので、

そこに七五三撮影が増える分だけ少し忙しくなるという感じです。

 

とはいえせっかくのシーズンですので、前回ブログでもお知らせした通り、これからしばらく過去の七五三撮影レポートを中心に更新していきます。

その前に今回は、我が家の七五三撮影のお話から。

娘の七五三撮影、1回目。

我が家の下の子は昨年の春に3歳を迎えました。

七五三シーズンの秋は前述の通り忙しく、我が子のお参りどころではないので、

時期を思い切りずらして春のうちにお参り、撮影を済ませるつもりでした。

 

ところが。

 

桜の綺麗な4月のある日、夫の海外赴任からの一時帰国に合わせて友人カメラマンに撮ってもらう予定だったのですが、なんと当日は雪予報。

気温2度!?夫の冬服なんて全部あっちだし! しかも結構遠方に住む友人カメラマン。さらに同業者からの依頼ということでプレッシャーも感じているみたいだし、

もっといい条件の時にリラックスして撮ってもらいたい〜!

ということでリスケも検討したのですが都合が合わず、泣く泣く友人による撮影は諦めたのでした。

とはいえ着物は用意してしまったし勿体無いので、晴れ予報だった日に、急遽せめてソロショットだけでも自分で撮ろうと、ロケ撮影に行ってきました。

 

 

場所は相模原のお友達縁の古民家のお庭。
前の年七五三を撮らせてもらった時に伺って、「春は庭の枝垂れ桜が本当に見事だから良かったら撮影に使ってください」と言ってくれていたのを思い出し訪ねてみると、本当に本当に素晴らしい桜でした。

なのに娘は着物を嫌がり、帰りたがり、腰紐を解いて引きずって…
なんとか10分ぐらいで撮ったのがこちら。

△機嫌の悪さも撮りようによってはアンニュイな雰囲気に。

△見返り美人的なポージングと見せかけて、実はお草履が嫌で脱ぎたがっているだけ。

△実は盛大に着崩れているのを花の前ボケで隠すの術。

△そっぽを向かれた瞬間も、物憂げな表情を狙ったショットということにする。

 

本来ならお支度中も撮りたかったけれど、私が自分で着付けたのでそれもなし。

道中暴れたせいで腰紐が完全に見えているのに途中まで気づかず、

△種明かし。腰紐、取れて引きずっています。

そして気づいたところで直しに入ると機嫌が持たなさそうだったので、

バストアップにしたり桜の前ボケで隠したりしながらなんとかごまかしごまかし撮影。

家族写真も1枚も撮れず。

 

これがお客様の依頼だったら最高の笑顔が出るまで粘るし、着崩れも直すし、構図も光もバリエーションもこだわるけれど、
我が子の撮影ってそこまでできないのですよね。
仕事じゃないし、別の機会にも撮れるし、そもそも写真はドキュメンタリー派だし、もうこれぐらいでいいか、ってなります。
撮られる側も実の母親に対して外面の良さなんて発揮してくれないし、
夫も息子も飽きて「まだ〜?」とか言いながら戦いごっこを始めているし。

▽結局10分で着替えて遊び出す

△それにしても素晴らしい桜。いつかまたいい時期に来られたら、何かの撮影で使わせてもらいたいなぁ。

帰って写真を見るにつけ、やっぱりこの素晴らしいロケーションをもっと活かしたかったなぁと。

そして七五三撮影自体は、繁忙期が落ち着いたら今度こそ友人カメラマンでリベンジしたいと強く思ったのでした。
その時は、気取ったやつじゃなくて、家でのお支度からお参りの道中をありのままで。

息子の時も自分で前撮り、友人カメラマンのお参り当日撮影と、二回撮ってるし、これはこれでよしとしよう。

そうだ、台紙のサンプルにしてしまえ。

 

そんなわけで、その「今度」は、次の春、3歳ももう終わりに近づいた春先のある日にやってきたのでした。

後編へ続く。

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