今年は多くの人にとって、生活スタイルや価値観の転換を迫られた、特別な一年になったのではないかと思います。
子どもの休校や夫の在宅勤務で、家族全員でのんびりと過ごす時間が格段に増え、我が家にとっては悪いことばかりではなかった外出自粛期間。
一方でフォトグラファーとしては、「現場に出る」「人と対面でコミュニケーションをとる」ことの制限は、致命的なことでした。
今はお仕事もすっかり戻ってきて、ありがたいことに例年以上に忙しい師走を迎えることができていますが、4月から5月はほとんどの撮影をお休みしました。
その時に強まったのは「当たり前の日常は簡単に崩れる、今しか撮れない写真を残したい」という思いでした。
にちにち寫眞では例年に比べ、出産撮影はほんの少しだけ、
ロケの撮影会は多めになりました。
日常撮影は、リピーターさんが増えてきたように思います。
名古屋、大阪、京都、滋賀など遠方の依頼もたくさんいただき、有り難かったです。
オンラインでの座談会やフォトグラファーさんデザイナーさんとのコラボトークイベント、
日常撮影愛好家さんたちとの交流、プロ向け講座など、初の試みもたくさん経験し、
どんな時でも残したい「今」があるということ、
家族写真は多くの人に求められているんだなということをより強く実感した1年になりました。
来年もこの実感を胸に、プライベートでもお仕事でも「今」を残す写真と向き合っていけたらと思います。
2021年も、にちにち寫眞(にちにちしゃしん)と山本ミニ子をよろしくお願いいたします!