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2018-11-16

七五三撮影で気をつけること

連載コラムで「七五三を撮る」コツが掲載されました

少し前ですが、月一回のペースで連載をさせていただいている地域新聞ショッパーのコラム『にちにち寫眞道』で、七五三撮影のコツについて書きました。

すでに七五三シーズン真っ只中。というか本来の七五三は11月15日、昨日です。

どう考えてももう少し早めにお知らせすべきところ、いつもベストタイミングを逃しがちな私。

(ちなみに、これまで電子版で紙面をそのまま読むことができたのですが、先月ショッパー電子版のリニューアルがあり、現状、当連載はウェブでは読めなくなっています。

ゆくゆくはバックナンバーも含めて読めるようになるようですので、その際はリンクを追記します。)

 

撮影シーズンとしてはもうしばらく続きますので、滑り込みになりますが、七五三撮影で気をつけることなどについて書きたいと思います。

 

 

一番のコツは、大人がご機嫌でいることかもしれない

ショッパーのコラムでは、

本殿から離れた方がいい(近づきすぎると建物のほんの一部しか写りませんし、他の参拝客のお顔が写り込みやすいです)

光の向きを気にした方がいい(神社は南向きに作られてることが多いので、晴れた日の本殿前正面向きは眩しいし顔に強い影が出ます)

混雑を避けたスケジュールにした方がいい(早朝、夕方が狙い目。平日やシーズン外もオススメ)

主役以外も写った方がいい(後から見返したときに絶対楽しい)

お支度中とか移動中とかも撮った方がいい(そういうところに素の姿が写るものです)

 

というようなことを、超カンタンに書きました。

 

そして、そういうこと全部考えて撮ってくれるプロにお願いしちゃうのがいいかもしれないよ、とちゃっかり宣伝しております。

 

しかし字数の関係で書けなかったのですが、実は一番撮影の出来を左右するのは、家族のメンタルかもしれないな、と思っています。

 

よく、「うちの子本当にじっとできないんですけど、大丈夫でしょうか?」とか「人見知りなのが心配です」とか言われるのですが、

どんなお子さんでも、「撮りにくい子だなぁ」というのはあんまり感じたことがないです。

人見知りの子も、やんちゃすぎる子も、それぞれに撮り方がありますし、

時間中1枚も笑顔が撮れない、1枚もカメラを向いてくれない、まっすぐ立てないということはほとんどないです。

 

そもそも子どもなんて、何をしてても可愛いものです。

 

それよりもカメラマンにとって撮りにくい状況というのは、実はご家族の方に要因があることが多いです。

ご家族の誰かが不機嫌だったり早く帰りたそうにしていたりして空気がギクシャクしている。
思った通りにできない我が子を叱りつけてしまう。
または反対に、撮影を盛り上げようと頑張りすぎて他の方の迷惑になるようなことをしてしまう。

 

どうか叱らないでほしい

焦らないでほしい

カメラマンを信じてほしい

そして人目をはばからず愛情を放出してほしい

気負い過ぎず、いつも通りの愛情で接してあげてほしいのです。

 

 

大人の不機嫌というのは、スケジュールが押している時、理想の形が有るのにそこから外れてしまった時に起こりがちです。
まずは余裕を持ったスケジュールを組むこと、

そして子どものイベントには想定外の事態がつきもの、それも楽しもう!ぐらいの大らかな心で大人がいることが、

いい写真を残す最大のポイントのような気がしています。

 

 

マナーにも気をつけましょう

そして、あくまでも神社やお寺はお参りするための場所。

他の参拝者の方や、神社、お寺にとって迷惑になるような行為は避けなければなりません。

上で、「叱らないでほしい」とは書いたのですが、もちろんお子さんがマナー違反をした場合は優しく諭していただきたいですし、

カメラマンもそれとなく誘導するようにいたします。

 

実は近年、出張撮影が人気になるにつれて、神社やお寺での撮影マナーの悪さが指摘されるようになっています。

実際にここ数年で出張撮影禁止になった場所もいくつか把握しています。

(毎年状況が変わりますので、お客様には都度、必ず撮影可能かどうかの確認を直接していただいています。)

これはお客様というよりカメラマン側のマナーの問題が大きく、

業界としても問題意識をここ数年強く持ち始めてマナーの講習会や勉強会をするなど対策をしているところです。

しかし「神聖な場所をお参りのついでにご厚意でお借りしている」ということは、

お客様にもお伝えしていくことが大切だなぁと感じています。

 

もともと、にちにち寫眞のお客様はドキュメンタリーとしての撮影に共感していただいてる方が多いので、

私としても境内で一つの背景にこだわって必要以上に長時間粘ってポーズ写真をお撮りする様なことはないのですが、

その場所で撮れなくても必ずどこかでは満足のいくカットが撮れていますので、ご安心くださいね。

 

もちろん、スタジオのような撮影をロケでも思いっきり撮りたい!

小道具やおもちゃも使って撮りたい!という方もいますよね。

その場合は、お参りとは別に、公園や庭園(これも許可が必要な場合があります)、ご自宅のお庭などでの撮影をお勧めしています。

 

実際、今年は2箇所以上で撮影を希望される方が圧倒的に多いです。

ご自宅にてお支度中

 

よく遊ぶ公園にてお友達と

美容室にてヘアセット中

ご自宅マンション共用部にて

 

 

マナーを守ることと満足度の高い撮影の両立を目指して、撮る側、撮られる側がお互いに協力できればいいなぁと思っています。

 

長時間の撮影をお勧めする理由

さて、七五三撮影で気をつけることについて色々と書いてみましたが、

それらを踏まえた上で、にちにち寫眞(にちにちしゃしん)の撮影プランのご紹介をしたいと思います。

 

にちにち寫眞(にちにちしゃしん)の七五三撮影は、

3時間まで一律料金(繁忙期は2時間を基本とし、当日カメラマンスケジュールに余裕のある場合は3時間まで延長無料)という、

比較的長い時間ご一緒させていただくフォトストーリープランをお勧めしております。

 

長時間同行することのメリットとしては、

 

●時間を気にせず心に余裕が持て、トラブルにも対応しやすい

●カメラマンの存在に慣れていただける

●そのため自然な様子が撮りやすい

●2箇所、3箇所で撮ることもできる

●そのため境内での写真にどうしても固執する必要はなく、神社、お寺にも迷惑をかけにくい

●その日の出来事をストーリーとして撮れるので、見返した時に思い出が蘇りやすい

 

ことが挙げられると思います。

 

カレンダー上の今年の七五三は過ぎてしまいましたが、

撮影シーズンはまだまだ続きます。

これから七五三で出張撮影をご検討の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

(11月、12月もまだ若干の空きがございますので、お問い合わせください)

 

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