toggle
2020-03-24

そこに愛はあるのか?全力で卒アルを作った話

息子の卒園アルバムを作りました

 

自粛ムードが続く中ですが、この春卒業卒園を迎えられた皆さま、おめでとうございます!

 

卒業といえば、卒業アルバム、卒園アルバム。
略して卒アル。
というと、どんなものを思い浮かべますか?

 

業者さんが撮影からセレクト、レイアウト、印刷まで全てやってくれる所、
業者さんの写真から保護者や先生の中の担当者がセレクトやレイアウトをするという所、
業者さんは入らず、先生が撮った写真で全てを作る所など、様々かと思います。

 

我が子の通った保育園は、年によって保護者が話し合って自由に決められるのでした。

 

それを知ってからというもの、虎視眈々とアルバム委員の座を狙い、根回しをし、

息子が年長組になった昨年度の保護者会で満を持して立候補しました、私。

 

「全部!私に!やらせてくださーい!!私、腕のいいプロカメラマンです!!」

 

なんといっても、0歳から6年間お世話になった保育園です。
先生もみんな大好き、お友だちもみんなみんな可愛い。

 

意地と愛でこだわりのアルバムを作ってやろうと、仕事の合間に何度も通って撮影しました。

だって良いもの残したいから…

 

(その時の思いについては1年前のブログ記事「お友達と撮る写真」で書いています)

 

そうして約1年かけて撮影、編集し、出来上がったのがこちら。

▲先生方も全員撮らせていただく。普段子どもたちに向けているような素敵な笑顔で写ってくださいました!

▼メインは一人1ページ、大きく使って本気のポートレート。

▼給食や季節の遊びなどの日常シーンはもちろん入れたい。

▼行事の写真も全て私が撮影したものだけで構成しました

▲アルバムに入りきらなかった大量の写真はQRコードからウェブアルバムで見られるようにしました

 

さらにこちらは、発表会のミュージカルがあまりに素晴らしかったので先生方へのお礼のプレゼントとして個人的に作ったミュージカルパンフレット風冊子。

こちらも欲しいという声が上がり、結局ほとんどの保護者の方が購入されました。

 

良い写真って?

「良い写真って、何だろう?」と、いつも考えます。

 

良い光、良い瞬間、良い構図、良い色。 

 

この4つは欠かせない要素だと思っています。

 

でも、私が家族写真や子ども写真、人物写真を撮る上で大切にしていることは他にもあって、

それは

 

「その人(たち)でしか成り立たない写真であること」

 

「見返したときに多くを語れる写真であること」

 

です。

 

そういう写真を撮るためには、人や場所の個性や物語を知ろうとする眼差しが大切だと思っています。

ものすごく簡単に言ってしまうと、愛と情熱があるかないか!で写真は大きく変わると思うのです。

今回のアルバム、例えば個人ページでは、どうにかしてこの子の魅力を引き出してやろう、と思って撮っているわけです。

業者さんの撮るいわゆる「学校写真」は、とっても制約が多いです。
全員もれなく平等に写っていることが最優先。そして限られた機会と人員でいかに均質な写真を量産できるかが勝負です。

でもそれは当然のことで、クレーム回避や経営上の効率を考えたらどうしてもそうなります。
私も業者側に回ることもあるから分かります。
(そんな制約の中でも素晴らしい写真を量産している業者さんも存在するんですけどね!)

でも、採算とか、効率とか、そういうの全部無視して、愛と情熱とプロの意地だけで撮ったらどんなアルバムが出来るのか??

自分でも見てみたくて作ってみたアルバムです。

完全なる自己満足ですが、保護者の皆さんと先生方には結果的にとっても満足してもらえました。

 

そしてこの姿勢は、にちにち寫眞の普段の撮影でも変わらないです。

ビジネスなので、採算や効率は大切なのですが、どうしてもそこは二の次に…

高単価の撮影であろうと、撮影会であろうと、無料撮影であろうと、同じ愛と情熱で、

この子の、この家族の、オリジナルな魅力を掴もう!と思って丁寧に丁寧に撮っています。

アルバムも、本当に効率が悪いのですが、決まった雛形に当てはめていくのではなく、1件1件その日の流れにぴったりの構成をイチからレイアウトして編集しています。

(そのため、すごーくお待たせしてしまうこともあります、ごめんなさい!)

 

おかげさまで年々ご依頼数を伸ばしているのですが、この先どんなに忙しくなってもそこは変わらず、

愛と情熱を持てる撮影だけをしていきたいなぁと思っています!

どうぞこれからも、ご贔屓に!!

 

関連記事